NPO法人むさしの児童文化協会 設立の趣旨


 近年、核家族化が進み、世代を超えた家族間で子育てを支援することが困難になってきています。

地域社会のつながりが希薄化してきており、子育て中の母子が引きこもったり、乳幼児を虐待する大人がいるなどの現象も社会問題になってきています。また、高齢者が、人と人のつながりを求めながらも、家の中で孤立化している実態も生まれてきています。

 今、私達が生きている環境をかえりみる時、「子育てに不安を抱いている若い世代に地域の人達が寄り添うこと」や、育つ子ども達に「目と目を合わせて、生の声で語り合うことの楽しさ」を伝えることが必要です。地域の年配者や高齢者がその豊かな経験を活かして若い人たちと気軽に関わり、その中で大人同士も繋がっていくことが求められています。

 

 2003年に創設されたむさしの児童文化協会は、「むかしかたりの会」(1985年~活動)、「腹話術の会」(1985年~活動)「サンタクロースの会」(1996年~活動)「南京玉簾の会」(2000年

~活動)のメンバーが、「保育に関する研究と実践をもって児童文化に関する創造と普及を計り、子ども達の心育てに寄与していく」ことを目的として設立した任意の団体です。

 私達は永年、質の高い児童文化の継承に取り組んできました。

 

 この法人は、広く、一般市民を対象に、口演童話を継承、創造、普及する中で、子ども達の心育て、地域の中での子育て支援に取り組んでいきます。また、和の文化を継承、普及するイベントなどを開催することで、老若男女の繋がりを広げ、この繋がりを活かして、子ども達の健やかな成長を見守っていくことを目的としていきます。この活動を通して、地域の中での人と人のつながりを醸成し、安全で安心、温もりのある地域づくりに貢献、高齢者、若い世代、子ども達みんなが、手をつなぐ地域の実現に寄与できると考えます。

 

 こうした活動を実施する上で、資産の保有や各種の契約締結の際に支障がでることも予想されるため、法人化は急務の課題です。ただし、この会は、営利を目的としていないので、いわゆる会社法人は似つかわしくありません。また、広く子ども達の心育て、地域の中での子育て支援に貢献するという公益の観点からも、特定非営利活動法人の設立が望ましいと考えます。